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3DCG設計室

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2013.12

永遠の0

が上映中だが、小説を先に読んだので自分としては見なくてもいいパターンに分類されている。でも、映画で使用した復元ゼロ戦が展示してあるというので行ってきた。これを作ったのは佐賀の自動車整備工場の社長だが、見に来た人たちを操縦席に乗せてくれていた。乗ると記念写真のパターンだが、横で社長が「はいっ、敬礼!」と声をかける。するとみんな敬礼をする。社長の粋な計らいだ。しかしなんだか復元ゼロ戦や当時の人たちへの礼儀のようにも思えた。社長なりに伝えたいことがあるのだろうと思う。乗り降りさせるのも実戦同様で見ようによっては危ない。しかし社長のアドバイスで大人も子供もしっかり登っていく。それでいいと思ったし、それがいいと思った。

社長スゴイ
作ったのが起用されたのであった。

2013.11

はじめての曳き家

とある昔の日曜日、車を走らせていると視界のきわになにやら不思議な光景が映る。曳き家は聞いたことあるがこれは…。見るからに危険そうだったので遠巻きに写真を撮る。あまりに危険なので途中で止めてしまった現場かと思ったが、そうではないだろう。しかし上げているのか下ろしているのか、山の方からよけて戻しているのか、どっちか知らないがこんなことが出来るとは。曳き家って立ち退きのイメージがあるしそれなりの補償もあると思うが、新しく建てれんかったのだろうか。建てれんから曳いているのだろうけど、どうにも分からん現場だった。

曳いているのか?

2013.10

遊んでやった

今年はバッタとカマキリがよく目に付く。ある日カマキリが庭にいたので竹のモノサシでのけてやろうとしたが、警戒心がないのか無視するので「オラ、オラ」とカマキリの下にモノサシを入れて放り投げてやったらこの格好。モノサシが襲ってきたのも初めてだろうが、こんな格好になったのも初めてといったふうで固まってしまった。仕方なくちょっかいを出してやるとようやく本能が目覚めたのか、シャッ、シャッと手を出してきて竹のモノサシがカチカチ鳴る。面白かったので…、いや、今後のためにと親心でひとしきり遊んでやって逃がしてやった。

こっちのセリフだ

2013.09

嗚呼かきわり君

ある日ラジオのパーソナリティがハエトリグモのことをかきわり君と名付けたリスナーの話をしていた。かきわり君とはかきわり納豆のような色柄をしているということだが、うまいこと言うなぁと感心する。たまに机の上に「ゴメンナスッテ」とのこのこ現れ、こっちに関心があるのかないのか横切って行くかわいい奴である。そんなかきわり君がある日コーヒーの底に眠っていたりする。ふつう浮かんでいそうなものだが、しっかり沈んでいるものだから飲み終わりにしか気づかない。エキスも十分出てしまったのか立体感がなくペラペラだ。その件以来、仕事中の飲み物は底の見えるお茶に変わった。

いない…な

2013.08

地獄の釜のフタ

昔は近くの川も綺麗で子供の頃は友達と適当に泳いでいた。そんなある日、ふと曲り淵の深そうなところに潜ってみたくなって試してみた。うっすらと川底は見えていたが思った以上に深くて、エイッと潜ると途中でビックリするくらい水が冷たくなる。上下に水温の層が出来ているようだった。まわりに岩の起伏も見えて流れもある…不気味だ。子供ながら危ないと思ってすぐ浮き上がったが、浮き上がると川の流れる音とせみの声、仲間の声が聞こえてくる。さっきの場所とは大違いだ。見るからにヤバイところには近づかないがここは隣り合わせである。はじめて川っちゅうもんは恐ろしいと思った。

川はキラキラしている所が安全

2013.07

蒸し暑い夜

商品イメージキャラクターによる販売戦略の意味がわからない。だいたい消費者がそんなので商品を選ぶ訳がないのである。そんなある日のこと、風呂上りに無性にビールが飲みたくなりわざわざ買いに行く。ビール売り場にいくと種類の多さに加え棚積み状態が「買え買え」と迫ってくる。「あ、この状態忘れとった」、種類が多すぎると選べない定理である。すると風呂上りの無気力な私に微笑んでくる松下奈緒ちゃんと目が合う。私:「あっ、奈緒ちゃん」。彼女:「いらっしゃいませ。私がCMしているビールお薦めですよ。おひとついかが?」。私:「CM見ました。美味しそうですね。じゃあこれにします」。彼女:「ありがとうございます」。二人っきりの短いやりとりをして、左手にビールの重みと彼女の余韻を感じながら店を後にする。ム、ム、そういうことだったのか…。

実は発泡酒
(アサヒビールのPC壁紙)

2013.06

進化論目撃

以前家族で九十九島を遊覧船で回ったことがある。帆船みたいな船で、マストに小さな見張台が付けてあって、らせん階段で上っていく。子供が喜びそうなアドベンチャーだ。いよいよ乗船だが船というたぐいのものに乗る機会はめったにないので大人気なくワクワクする。天気も良かったのでデッキに陣取って見渡すと父がいない。母に「親父は?」と聞くと、あきれたように例の見張台を指差す。見るとその中に最長老の父がいる。乗船するや一目散に上っていったようだ。母があきれたようにポツリと言った。「昔から猿と馬鹿は高いところが好いとーて言うもんね」。それにしても小さな見張台に大人も子供もぎゅーぎゅーだったのが面白かった。やっぱり人間は猿から進化したんだろう。親父が猿か馬鹿かは母に聞かなきゃ分からないが…。

船上にて

2013.05

面舵いっぱい

唐津の妙見埠頭に自衛隊の船が来るというので見に行った。DDHという護衛艦でヘリを搭載するタイプだ。近場の移動はだいたい車だが、こっちもあっちも駅が近いので久々にローカル線に乗る。運転しないぶん楽でのほほんな近旅だ。終着駅の西唐津につけば方角だけをたよりに歩く。前もって地図は見たが持ってはこなかった。しかし道がくねっていたので遠回りしている気分になり、銀行から出てきた若い女性に道をたずねた。「妙見埠頭はこの道でいいですか?」すると事を知っているらしく、「ぐっ、軍艦でしょ!」と言ってワキワキして教えてくれた。年下の若い女性に軍艦と言われるとは思ってもいなかったが、おかげで迷うことなくこの先の交差点を「面舵いっぱ~い」で進んで行った。

護衛艦いせ

2013.04

壊れるまで使えない

突然、長らく愛用してきたカシオの電卓(左)のキーが反応しなくなった。なんの前触れもなくこの時が来た瞬間は感無量だったが、入り用なので余韻に浸る間もなく急きょヤマダ電気に走る。いまどき電卓は千円で買えるが背面のスタンドを立てるとカタカタして落ちつかない。「あーやっぱり安物」とガッカリするがそこはマメな私、足を削って調整すると一気に高級な安定感。「おおー千円とは思えん」。ところでしばらくして壊れた電卓を処分しようとするとなぜか復活している。ようやく新しい方にもなれてきた頃でどっちつかずの感じだったが、単純に小さいほうを外出専用にしてカバンに突っ込み一件落着とする。

使い慣れたカシオ電卓

2013.03

春の訪れ

建築基準法で24時間換気が義務付けられました。とはいうものの春になれば大陸からの黄砂、少し前だと光化学スモッグ、最近ではPM2.5と、きれいな外気とは言えない状況が出てきている。ラジオでは外出と部屋の換気を控えましょうと言っている。24時間換気は止めなくてはならないが法律に反する行為を推奨している。24時間換気は建材等の有害物質に対するものなので目的が違うと言ってしまえばそれまでだが、まじめに換気していると汚染外気によって健康被害が出るかもしれないという、星新一のショートショートみたいな話。

かすみか雲か はたPM2.5か

2013.02

天の声

昔、屋根の上から猫の鳴き声がするので出てみるとウミネコが飛んでいた。ここは山間地だが台風の影響だったらしい。今朝、こんどは「グゥア、グゥア」と声がする。しばらくしてまた声がする。鳥の鳴き声なのだが、なんだろう出てみるといきなり目の前にみごとなV字編隊。羽ばたいているのに先頭の鳥のスラリと伸びた高貴な横顔がピタリと静止画のように見える。近くの養魚場が休憩地だったのかしばらく上空を旋回していたらしく、鳴き声は出発か集合の合図だったのだろうか?余韻を味わいつつ、道中ご無事で。

ここから?

2013.01

乾電池派

リチウムイオン電池。新しく高性能なイメージがあり、充電池といえばリチウムイオンというくらいに認知度も高い。最近では飛行機にも採用されている。しかし何でもリチウムイオンだと便利かというとそうでもない。個人的に不便と感じるのはデジカメ。充電を繰り返すうちに持ちが悪くなり急な撮影時に電池が切れたりする。なので乾電池式のほうが好み。今は省電力化も進みアルカリでも十分。欲をだせばエネループもリチウムもあるのでもっと見直されても良いと思うのですが…。製品ラインナップから探すのは苦労するけどメーカーに残っているのは幸い。とりあえずメーカーの良心に感謝。

787(リチウム派)

日々のムダな行動、ムダな思考、ムダな感動のなかから、選びぬかれたムダ話を月いちで。