LinkIconHOME中設計

3DCG設計室

HOME > 3DR > 3DCG設計室 > 散歩道 > 2017

2017.12

ゆくトリ、ゆく年

数年ぶりにグァ、グァっと鳴き声を聞いた。こんどは少し高いところからだ。「んんっ」て思って、とりあえず様子見で外に出てみると、ちょうど頭の上を雁行で西へ飛んでいく鳥がいた。まさか真上とは思っていなかったのでカメラは持たず、取りにいこうとしたが間に合いそうもない。一瞬見送ろうかと思ったがカメラ付携帯という便利なものを思い出しポケットからガラケーを取り出す。が…、カメラ起動に時間がかかってあれよあれよと遠ざかっていく。あれーっと思いながら撮るとピンボケ、2枚目を撮る頃にはゴマ粒になっていた。かろうじて雁行なのがわかる。緊急のメモしかガラケーカメラ使わんからねーと言い訳しつつも既にスマホの時代、白い犬のに変えようか?

おいてけぼり

2017.11

日曜日の午後のつれづれに、

7月の工作を終え、いざテクニクスの昭和アンプを引っ張り出すと片チャンネルから音が出ない。仕舞う時は鳴っていたはずだったが?困っていると親が昔買った縁側で日向ぼっこをしているローディはどうかと言う。テクニクス以上に何十年も音を出していない廉価アンプだ。しかし「おおー、鳴るではないか」 昔家電は馴染みの日立チェーンストールからばっかりだったから親は日立信者だった。「やっぱい日立」と言う。最初オーディオプレーヤーをつないでいたが、あるレコードがあることを思い出した。昔地元の電気店が閉まるとき在庫1000円で買ってきた山下達郎の「COME ALONG」だ。既にオーディオは仕舞いこんでいたので聴いたことがなかった。今度もテクニクスの昭和プレーヤーを引っ張り出すがこれまた故障しており、またローディへバトンタッチ。多少回転ムラはあるが聴ける!「やっぱい日立!」 聞くとDJ小林克也や竹内まりやが曲の合い間をつないでいる。一風変わったLPだなと思っていると隠れた人気版で、シリーズ第3作が33年ぶりに今年出たそうな。うーむ、ラジオ聴き逃してるな…。

サンデーソングブック(東京FM)

2017.10

すれ違いざまの、

行楽が楽しみな秋の季節だが、春の草木が芽吹く頃もいい。飯田高原に行ったときのこと、前方から子育てを終え、定年を迎えた風な夫婦が歩いてきていた。そうしているとご主人が奥様に「写真を撮るからそこに立って」という素振り。ご主人はちょっと嬉しそうで、奥様の方はちょっと面倒といった感じでご主人の方を向いてポーズをとる。また二人の時間に戻った夫婦の年輪を感じるシーンだ。するとご主人はカメラの操作にもたついていて、見るとカメラは買い換えたばかりのようだ。そんな態度にイラっときたのか、奥様はさっさと歩き出した。「ちょっと、ちょっと」と止めようとするご主人に、「使いもしきらんなら持って来ないな」とぼそり。黙ってついていくご主人。

苦笑。

2017.09

ムカデ再び

やっぱりムカデという生き物はおかしい。茶の間で寛いでいると、少し離れたところで寝そべっていたクロのところへ、いつの間にか少年ムカデが這って来ていた。「あーこのまま行くとクロに当たるな」と思って見ていると案の定ぶつかった。本当はクロの反応を見たかったんだけど、その後の少年ムカデの反応がすごかった。普通壁に当たると少し探ったようなそぶりをしてよじ登るか、右か左へ行くのだが、今回も最初は「なんだこれ?」と思ったと思う。しかしハッとした(想像)瞬間ものすごい勢いで反転し、アワワワワって感じで電気コードにあたふたしながらも、猛スピードでテレビ台の下の隙間を目差して一目散に逃げていった。「危険を察知→逃げなくてはならない→駆け足でなくてはならない→同時に隠れるところを決定しなくてはならない→そこへ逃げ込まなくてはならない」という人間味あふれるその姿をみると、やっぱりムカデという生き物はおかしい。

「知らんかった~」

2017.08

酷暑

7月の末にルート依頼があって、古い工場の耐震化のために現場調査をして現況をCAD図面化して欲しいとのこと。広さ40m×150mの2階建て、サイズが大きすぎて検討が付けにくいが、少し空きがあったのでやることにした。夏の盛りで暑いのは覚悟の上だったが入ってビックリ!外の方が涼しいぞ。室温計36℃で風吹かず「マジか~」と思ったがしかし、工場の従業員は黙々と働いている。ちまたでは熱中症とか言っているが、そんなのあるの?って所なのだ。ところでお盆を過ぎると思ったとおりに涼しくなった。ほっとして温度計を見ると31℃。何が涼しいのか知れないが、それでも涼しい。不思議だ。そんな中、外周りを調べていると草むらから幅4ミリ長さ15ミリくらいの小さなバッタが飛び出してきた。最初は気にならなかったが逃げずに掴まっているのでよく見ると、清涼感の塊みたいによく出来ている。動かないと置物みたいだが生き物なんだよねぇ…。このサイズは作れんよねぇ…、不思議だ。

ちょうど昼休み

2017.07

夏は工作

いつの頃からかStereoという雑誌が夏になるとスピーカーの工作キットを別冊で出すようになった。下宿学生の頃アルバイトでオーディオをそろえたもののスピーカーには手が届かず、長岡鉄男というオーディオの神様がバックロードホーンタイプのスピーカーの設計図をオーディオ誌に掲載していたので利用して自作した(今はないが)。それ以来バックロードホーンには過剰反応するようになったが作るのは超面倒。今となってはキットがあるならそれに越したことは無い。今年はバックロードホーンタイプではないが、音道を組んだタイプなので興味はある。最近よく聞くナウでヤングな懐メロをしっかり聞いてみたくなった。仕舞い込んでいたテクニクスの昭和アンプを引っ張り出してどんな音が出るのか?それも楽しみだ。

お気楽な雑誌サイズ

2017.06

昨年の今頃

数年前の梅雨時、事務所前のコンクリートの上を菜園の方へ向かってぴょんぴょんと進む小さな蛙がいた。この辺ではアマガエルをたまに見かけるくらいで、田んぼに居るような蛙は居ないはずだがどこから来たのかと思った。その後菜園の雨水溜めに住み着き、梅雨時になると蛙の鳴声が聞こえてくる。しかし近くに蛙の鳴くような場所はないので遠くの田んぼから蛙の声が聞こえてくるばかりだ。表は道路、裏は擁壁と塀なのでここに居てもと思ったが2年位住み着いていた。そしてようやく写真に撮ったかと思ったらいつの間にか居なくなった。鳥に掴まるようなヘマはしないと思うが、裏に向かってジャンプしたのだろうか?目的の地までなかなかのグレートジャーニー、だぞ。

蛙考える

2017.05

くうねるところすむところ

事務所の床にムカデの子が這っていた。様子がおかしいなと思ってよく見ると、スリッパで磨かれた床に滑って動いてはいるが前進できずにいた。足を動かしながらクネッ、クネッとするばかり、百足なのに。こういう時は適切な対処をしなければならない。が、ある経験をしてからはだいたい逃がしている。昔寝ていたらモミアゲのところがガシガシするので目が覚めて、慌てて起きて電気を点けるが姿はない。変だなと思ってベッドの下を覗くと子ムカデがジッとしている、よって適切に処置した。すると後日親ムカデと思われるデッカイのが出てきて、何かを探している風に頭を右に左に振りながら、逃げるでもなくのっそり、のっそり歩いていた。思えば2寸そこそこの子ムカデも一気にベッド下に逃げてジッとしていたが、親ムカデの悶える様な動きを見ていると何とも言えない気持ちになった。虫とて人間と同じなのかも知れんと思った。

こっち来るなよ

2017.04

2度目

何が2度目かというと靴による体調不良。1回目は何年も前になるが足の指が赤くなり痒くなった。購入時期が冬でシモヤケかと思ったが、この年が特別寒い訳でもなかった。しかしあまりの赤さと痒さにふとラジオのニュースを思い出した。それはヨーロッパで北欧ブランドのソファ(製造は中国)を買って使っていた人が死亡した話だった。内容はそれ以上でも以下でもなかったがフェイクニュースではなかった。それで靴を履かないでいたら治った。で、症状は軽いが昨年末に買ったこいつが2度目。同時期に買ったハイドロテックのビジネス用は問題なし。本当にこいつが犯人かなぁと、靴下の組合せを変えたり間を空けて履いてみたりしていたら、「アメリカン航空職員に体調不良者が続出、新制服が原因か」というニュースが飛び込んできた。「制服の変更以来、不調を報告したパイロットは約100人、客室乗務員は3000人超。主な症状は、発疹、かゆみ、目の腫れ、気分の悪さなど。中には出勤できないほど症状が重い人もいる」との記事。原因が材料か製造かは知れない。「全7万人のうち」ということだが、もう個人の体質のレベルでは無いだろう。こういうのは程度にも因るし、一人だと気付くのも原因を探すのもなかなか難しい気がする。 

履いてみなくちゃわからない

2017.03

池田学展

も、見て来た。郷土の画家の展覧会、行かねばなるまい。せっかくなので学生時代の画の好きな熊本の友人に声をかけると行くという返事。久々の再会を兼ねて会期3/20ギリギリの3/18(土)に滑り込んだ。9:30の開場に合わせたがそれでも入口は列をなしていた。うわさ通りに盛況の様子。約120点になんちゃらかんちゃらで、1点を1分で見ても120分もかかる。1分は早めで計算したつもりなので「ゲッ」と思ったが、出てきたのは11:30過ぎ。大小あるしそんなものか。当然自分達のレベルで語れるはずもないのだが、つい語ってしまう(語ってしまえる)見応えのある(楽しい)展覧会だった。ところで、帰ってしばらくして地区の総会があったのだがローカルならではの情報もゲット!「◇っ…、○△□?」 画集買っててよかったぁ。(笑) 

いつかサインもらえるかも

2017.02

見た?

シルク・ドゥ・ソレイユに行ってきた(しかも初)。さすがに演者は超人達だ。映画のCGに見慣れると同一視して期待するが、そこは生身の人間のすること。そうすると演者として何気なくやっているように見えて、物凄いものが見えてくる。少しショーの要素が強くてミュージカルのようでもあり、サーカスとはまた違った楽しみ方があると思った(そのくせサーカスは見たことがない)。大掛かりな演出のシルク・ドゥ・ソレイユだがその原点は大道芸であると知り、ふと子供の頃の「犬猫屋」を思い出した。ある日母が「犬猫屋が来るよ」と言う。いきなり「犬猫屋」と言われても犬猫を売りに来るのではないのはなんとなく分る。犬や猫は拾ってくるか貰ってくるものだ(in 多久市)。「踊りんしゃーけん、見てきんしゃい」と言う。当時、線路向こうに炭鉱社宅があって、そのようなところを巡回し路地で見世物をして薬を売ってまわる人達がいた。踊りも本物かどうか分らんがみんな自然と笑顔になる。振り返ってみると自分にとって、見る人と演じる人の匂いが感じられる「犬猫屋」が原点なのかと思う。シルク・ドゥ・ソレイユもサーカスも大道芸もそんなところに楽しみ方がある気がする。

見た!

2017.01

気になる

店舗のトイレを借りてふとゴミ箱を見るとペーパータオルのかさ張りが気になる。場合によってはあふれていることもある。事務所で仕事柄紙の処分をやっているとかさ張らないように工夫する癖が付くが、普通の人はこうなるのだろうか。この場合は何とはなしに小さく丸めてポイしている。そんなことを気にするのは変なのかとネットでググッてみると「おった、おった」、実践報告書になっとるではないか。厳密には四つ折にすると体積が一番小さくなるらしいが、そこまで律儀にするとトイレが異常空間になりそうなので、個人的にはやはり簡単な丸めてポイを推奨したい。「小さく丸めてお捨てください」とひと言あればよさそうなものと思うが、お客様にああしなさいこうしなさいと言うのは企業としてやっちゃいけないことになっているのか、言われると権利意識むき出しで余計にやらないメンドクサイ輩もいるし。そんなこんなでトイレ個室にある「綺麗に使っていただいてありがとうございます」の張り紙は、色んなことが含まれているのかもと深読みする今日この頃。

気にしない

日々のムダな行動、ムダな思考、ムダな感動のなかから、選びぬかれたムダ話を月いちで。